ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

連載(1) 七星論での一穴鍼法

2010-06-02 15:25:50 | 診断即治療と虹彩学
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6月20日の研究会では、七星論による一穴鍼法の検証と、七星論での相生関係の再試験をするつもりです。(定員になったので締め切りました)

七星論での一穴鍼法の根底には、七星論での対応経絡と査穴がある。
水⇔火、金⇔木、地⇔土、のことですが、例えば、脈診で腎虚があれば左右どちらかの心査穴で整え、心虚があれば左右どちらかの腎査穴で、金虚があれば左右どちらかの肝査穴で、木虚があれば左右どちらかの肺査穴で、心包虚があれば左右どちらかの脾査穴で、土虚があれば左右どちらかの心包査穴で整える。

また、二経、三経に虚実が顕れても基本は同じで、古典や現代医学の生理学を応用した組み合わせをすれば、多くが一穴への刺鍼で脈を整えることができる。
※七星論での脈位でなければ組合せない。

そのとき、横隔膜から上の臓なら、病状に合わせた生理学を考えて下肢の同側か対側に取穴し、横隔膜から下の臓なら、病状に合わせた生理学を考えて上肢の同側か対側に取穴する。
同側の場合は経絡流注に従い、対側の場合は上下交差理論を用いているわけです。

虚証が顕れるのは、多くが「陰経」ですが、仮に実している臓腑があれば、陰経であれ陽経であれ当該経絡を瀉するほうが効率のいい治療ができる。
則ち相生相剋関係を治療原則に入れないということです。

さらに瀉法を使う場合は、基本的に対応経絡も、上下交差理論も使わず、右なら右、左なら左の経穴を使うほうがいい。ただし、六十九難で云う「虚すればその母を補し、実すればその子を瀉す」の治則と、七星論での六輸穴を用いて補瀉をするときもある。

簡単な例を示すと、左肩の痛みがあるとき、脈診で心包虚が出た場合、右脾査穴に補法で刺鍼すれば心包虚が整うし、脈診で胆実になっており、右の偏頭痛で側頭部が痛い場合は、右の胆査穴を寫すれば即座に治る。

たまたま、この原稿を書いているときに、右の白目の外側が赤くなり、コロコロした感じになった。
鏡で見ると、鞏膜ではなく結膜だったので、心包経に何らかの負担がかかったか、深夜までパソコンをしているために目の疲れが出たのだろうと思いながらも、脈診をした。



脈を診ると、心包と脾が虚していたので「食べ過ぎたのか」と思いながらも、左脾査穴に補法で刺鍼したら少し目が楽になった。
しかしまだすっきりしないので、「食い過ぎとパソコンの使い過ぎだなー」と思いながら、左の心包査穴に補法で刺鍼したら、目の違和感はほぼ完全に取れ、目の赤い色も薄くなってきた。

一穴鍼法のつもりでしたが、目がうっとうしいので二穴鍼法になってしまった。
一穴に刺鍼して置鍼を少し長くしていれば良かった、とちょっと後悔した。

使った鍼は5番鍼2本。
置鍼は5分。
これで終わり。
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